MUKUの知ってる金剛山

豆腐屋からはじまる、祈りの山歩き

山の概要

大阪と奈良の県境にそびえる金剛山(こんごうさん/標高1,125m)は、古くから修験の山、信仰の山として親しまれてきました。四季ごとに表情を変える豊かな森と、歴史を感じる登山道。春は新緑、夏は深い木陰、秋は紅葉、冬は霧氷と、どの季節にも静かな美しさがあります。

山頂までの途中、楠木正成ゆかりの千早城跡や、修験道の足跡を伝える転法輪寺などが点在し、自然と歴史が溶け合う独特の空気を感じられます。
そして山頂には、今も静かな森に囲まれた葛木神社が登山者のゴールとして佇み、そばには「金剛山頂」の看板が立ちます。
澄んだ空気の中でひと息つけば、自然と心がととのっていくようです。


登山ルート(山の豆腐 千早本堂登山口スタート)

MUKUパートナー「山の豆腐」を出発点に、もっとも定番で安全な千早本道コースを辿ります。
整備が行き届いた登山道で、初心者からリピーターまで幅広く親しまれています。

区間所要時間目安主な見どころ
山の豆腐前(千早本堂登山口) → 千早城跡約30分登山開始直後から続く登山道。楠木正成が籠った千早城跡で小休止を。歴史を感じる苔むした石垣が見どころ。
千早城跡 → のろし台 → 五合目休憩所約30〜40分木漏れ日の道を登り、時折現れる展望とベンチで一息。整備が行き届き、迷う心配は少ない。
五合目 → 葛木神社(山頂広場)約40分傾斜がやや増し、山頂への期待が高まる区間。展望広場と山頂標識が登頂の証に。
下山(同ルートまたは林道周回)約1時間往復で3〜4時間程度。安全を第一に、疲れを感じたら途中のベンチで休憩を。

アドバイス

  • 飲み物は登山口で準備を。道中に水場はありません。
  • 雨天後は滑りやすい箇所もあるため、防滑ソールの靴がおすすめ。
  • 冬は霜や雪がつくこともあり、軽アイゼンが安心です。
  • 付近には駐車場(府営・私設)ありますが、土日祝日などは混雑することもあります。
  • 河内長野駅からの直通バスもあります。
  • 下山後は、ストックを返しがてら「山の豆腐」へ。ストックにも宣伝されている、金剛山の伏流水でつくる豆腐——これを食べるしかないと思って入ると、残念ながら売り切れ。人気で午前中になくなることも多いそうです。
    気を取り直して頼んだ豆腐ドーナツと棚田プリン。もちもちの豆腐ドーナツに、さらにもちもちの棚田プリン。
    どちらも最高のごほうび。登山の達成感と舌の満足感、まさに至福のひとときです。